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専門用語集

ア行

アシスタンスクラスアシスタンスクラス
基本的に競技車両とは別のアシスタンスルートを走行し、ビバークを巡りながらサポート活動を行う部隊。ヨーロッパステージはフリーアシスタンスとなっているため、ラリーに参加していない人のアシスタンスを受けることも可能だが、アフリカに入ってからは競技参加者の他は、アシスタンスクラスにエントリーしたメカニックのサポート以外は受けることができない。以前はエア・メカニックが飛行機を使ってビバークを巡っていたが、02年より休息日以外のエア・メカニックが禁止となったため、チーム体制においてアシスタンスは重要な役割を担っている。
アシスタンスカー&カミオン
アシスタンスカーはメカニックやマネージャーなど主に人員の輸送を担当し、アシスタンスカミオンは大量のスペアパーツやタイヤなどの輸送を担当する。さらに、カミオンには発電機やエアコンプレッサーなどが積まれており、ビバークでは砂漠の工場として活躍する。数台のカミオンで囲まれたワークスチームのビバークでは光々とライトが照らされ、さながら一夜城の雰囲気である。
アシスタンスルート
競技車が使用するラリールートとは別に、アシスタンス専a用として主催者が定めたルートをいう。アシスタンスルートのほとんどは舗装路で結ばれているが、迂回しながらビバークを目指すこともあり、競技車より走行距離が長くなるステージも多い。また、僻地などでは一部、競技車のSSと同じルートを通らなくてはいけない箇所もあり、その際はすべての競技車両がスタートしてから、アシスタンス車両の走行が認められる。この場合、できるだけ早くビバークに到着しようとするアシスタンスカー同士のバトルが繰り広げられる。
ASO
ダカールラリーの主催者アモリー・スポーツ・オーガニゼーション(Amaury Sport Organisation)の略称。93年に当時の主催者代表であったジルベール・サビーヌはダカールラリーの権利をアモリーグループに売却するが、当初のパリダカの主催者TSO(Thierry Sabine Organisation)の名称を残したまま活動を続けた。しかし02年に行われた組織変更でダカールラリーはASO内のモータースポーツ部が担当することになり、03年よりASOの名のもとに行われている。
SS
スペシャル・ステージの略で、セレクティブ・セクターとも呼ばれる。純粋に速さを競う競技区間で、日々のSSタイムの合計が総合成績の基準となり、これに時間換算されたペナルティが加算され、総合成績となる。もちろん総合成績のタイムが少ない方が順位は上である。
FIA
フェデレーション・インターナショナル・オートモービル(国際自動車連盟)。フランスのパリに本部を置く、自動車連盟の最高機関で、F1やWRCといった競技もFIAの管轄下で行われている。

カ行

カミオン
CAMION。フランス語でトラックの意。当然のことながら、フランス人は町中のトラックもカミオンと呼ぶ。
クイックアシスタンス
SS中に起こった競技車両のトラブルに対応するため、競技クラスにエントリーしサポートを行う車両のこと。トップ争いを繰り広げるワークスチームには機動性の高い四輪車と、様々なスペアパーツを積んだカミオンが後方からのサポートを行っている。尚、アシスタンスクラスの車両は例外(指定されたアシスタンスエリアなど)を除いて、SS中のサポートは認められていない。

サ行

CTIS
セントラル・タイヤ・インフレーター・システムの略でタイヤ空気圧調整システム。走行中に車内からの操作でタイヤ空気圧の調整が行える装置。砂丘や土漠などの路面状況にあわせてこまめに調整することで、スタックやパンクといったトラブルを未然に回避することが可能となる。
CP
シーピー。チェックポイントの略で、参加車が主催者の指定したルートを走行しているかをチェックするポイント。一つのSSにあたり2、3箇所設置され、場合によってはリエゾンにも設定される。チェックポイントの不通過は重大なペナルティ対象となるため、チェックポイントを的確に見つけていくナビゲーション能力が重要となってくる。
GPSGPS
グローバル・ポジショニング・システムの略でカーナビと同じ測位システム。衛星からの情報を受信し、正確な現在位置や方位などが確認できる。ダカールラリーではイコールコンディションを目的に、主催者が指定したGPSの使用が義務づけられており、与えられる情報は数カ所の通過ポイントのみとなっている。もちろんカーナビのような地形表示機能はなく、ナビゲーションにおいては補助的役割しか果たさない。また、最近は集落の通過時に実施される速度規制(50km/h)もGPSでコントロールされている。
スタック
砂の抵抗でタイヤを砂にとられて身動きできなくなるアクシデント。要は砂やドロなどに埋まってしまうこと。砂漠を走るダカールラリーでは日常茶飯事の出来事だが、CTISの普及やマシン性能の向上により、以前よりもスタック車両を目にすることは少なくなってきている。
ステージ
ラリーにおける一日の行程のことで、エタップともいう。ダカールラリーのほとんどのステージはリエゾンとSSによって構成されており、最も一般的な例はビバークをスタートし、リエゾンでSSのスタート地点に向かい、SS終了後、リエゾンでビバークに向かうというもの。アフリカの奥地に入り集落が少ない地域では一日の行程すべてがSSとなる場合もある。

タ行

ディネディネ
フランス語でディナーのこと。ダカールラリーでのディナータイムは競技者達の安らぎの時間。ワインを片手にプレート一杯に盛られた食事に舌鼓をうちつつ、仲間達とその日の出来事を振り返る選手達で、簡易の食堂はすぐに一杯になる。メニューは酢の物の前菜、肉類のメインディッシュ、パン、熱々のスープ、チーズにデザート、さらにワイン、ビール、コーラなどのドリンク類がついたフルコースだ。

ハ行

パルクフェルメ
主催者の管理下で競技車両を一時的に保管すること、またはその場所。パルクフェルメに保管された車両には、選手、メカニックともに一切触れることができない。
ビバークビバーク
ラリー参加者が集うキャンプ地のこと。ダカールラリーの1日の行程はビバークに始まり、ビバークに終わる。ビバークには競技者やメカニック、チームスタッフのほか、主催者やメディカル、プレス関係者などなど、総勢2000人近い関係者が集い、一夜にしてアフリカの大地にダカールラリー村が出現する。関係者に食事を提供するケータリングチームが同行するのはもちろんのこと、ゴミ収集専門のスタッフもいるほどだ。基本的に競技参加者以外は航空機、ヘリコプターでビバーク間を移動しているため、ビバークはおおむね飛行場に設置される。
ブリーフィング
主催者が参加者に向けて情報を伝える場で、翌日のステージの注意事項や変更点、スケジュールなどが毎晩のブリーフィングで選手に伝えられる。通常、ビバークでは毎晩9時に行われ、インフォメーションはフランス語。英語の同時通訳もある。
ペナルティ
競技規則において様々なペナルティが定められており、時間換算されたペナルティが競技時間(SSの純粋なタイム)に加算される。重いものは罰金や失格となる。例えばチェックポイントの不通過は数時間のペナルティが課せられる。
ホモロゲーション
本来は「規定/承認」という意で、ホモロゲーション公認車両といえば、FIAが定めた基準をクリアし、公認申請済みの市販車両を指す。各カテゴリーによって基準は様々あるが、カミオンの公認申請に必要となる最低生産台数は15台である。

マ行

マラソンステージ
連続する2日間の間のビバーク地で、アシスタンス車両のサポートが受けられないステージ。物量作戦が可能なワークスチームとプライベーターとの格差をなくすためにとられた手法だが、競技部門に参加しているチームメイトの車両からのサポートは受けることができるため、よりワークスチームが有利になっている。そのため、2005年大会にはスーパーマラソンステージが予定されており、ビバークに着いた車両は即座にパルクフェルメに保管される。

ラ行

リエゾン
移動区間のこと。安全上の問題で、すべての場所でタイムトライアルが可能ではないため、ビバークからSSスタート地点まで、またはSSゴールからビバークなどがリエゾンとなる。比較的ゆるやかなタイム設定がなされているが、指定された時間内に到着しないとペナルティの対象となる。当然のことながら、ヨーロッパステージはそのほとんどがリエゾンとなる。
ループステージ
1つのビバークを拠点として行われるステージのこと。ループステージの場合、スタート後に同じビバークに戻ってくるので、チェックポイント不通過のペナルティは必然的に多くなる。アシスタンスにとっては移動がないため、つかの間の休養となる。
ロードブック
一日の行程が記されたルート指示書で、コマ図と呼ばれる簡略な標記で綴られている。広大なアフリカを走り抜けるといっても、主催者によって指定されたルートを走行することが義務づけられており、参加者はロードブックを参考に、ルートをトレースしていかなくてはならない。といってもロードブックによる指示は区間距離と目標物のみのため、的確にルートをトレースしていくには、ある程度の経験が必要となる。パリダカの場合、ナビゲーション能力も重要なウエイトを占めている。