FAQ

- 大型車と乗用車の違いは何ですか?

乗用車は主に一般の方が通勤や通学、レジャー、趣味で乗っている場合が多いです。すべてではありませんが、ほとんどが「個人」の私的な移動のために使われています。中には自分のクルマのボンネットを開けたことが無いという人もいます。
一方、大型車(トラック、バス)は、ほとんどが運送会社、バス会社、官公庁などの「法人」のために使われるのが一般的です。内訳としては、貨物輸送や旅客輸送などの【商売】に使われる場合と、消防や警察など【公共】のために使われる場合とに大別されます。その他、大きさ、重さ、エンジン馬力、年間走行距離なども、乗用車とはケタ違いです。また大型車は、お客様の使用目的に合わせて車体を一台一台オーダーメイドで生産している点も乗用車と大きく異なります。

- 大型車に全く触れたことがないのですが、大丈夫ですか?

大型車の整備については、学校ではほとんど習わないのが通常ですから先輩たちを含め、皆ゼロからのスタートなので、条件は全員同じです。心配は無用。大型車の整備といっても、補助の機器があるので、大きく重い部品を自分が直接持つ機会はほとんどありません。

- 整備作業上での大型車と乗用車との違いは?

大まかに言えば、
①大型車と乗用車とは、使われている部品ひとつ当たりの重さ、大きさ、耐久性が違う。
②乗用車の整備は悪い箇所の部品をまるごと交換して済ます作業(アッセンブリ交換)が主流であるのに対し、大型車は1年間ほとんど休まず走り続けているのでエンジン等をカムやピストンなどの単位までオーバーホールして悪い箇所を探し出す作業(故障探求作業)が多い。
③運送会社などお客様はトラックを扱うプロで、大抵の仕組みはご存知の場合が多い。日野のエンジニアは、お客様のさらに上を行くプロフェッショナルでなくてはならない。という点が挙げられます。

- 整備職の勤務について、乗用車ディーラーと大型車ディーラーとの違いは?

大型も乗用車も同じ自動車であるので、基本的に仕事内容も似通った部分が多いのですが、部品が重かったり、大掛かりなオーバーホールがあったりして、作業服が油で汚れたり体力を必要とする部分もあります。しかし、部品を交換するだけの整備ではなく、バラして直す、というプロのエンジニアの本領を発揮できるのは大型車の世界であり、極めるほどにやりがいのある職種であるといえるでしょう。大型車を本格的に整備できるのは、日野のようなメーカー系販売会社か一部の民間整備工場だけです。
「自分はプロの車輌を扱えるエンジニアなんだ」という気概をもって仕事に取り組んでください。また、大型車を整備した経験が無いことに不安を感じる方もいらっしゃると思いますが、前述したように当社のメカニック(大卒、自動車専門学校卒とも)は全員、入社時は大型車整備の経験ゼロでスタートしています。入社後も研修制度が数多くあり、日野独自の技術認定制度(HS、HF等)もあります。本人のやる気さえあれば、心配は無用です。

- 整備士になるにあたっての心構えを教えて下さい。

これは社会人全般にいえることですが、入社後は、学校のように先生が「手取り足取り」丁寧に教えてくれる環境ではなくなる、ということを覚えておいて下さい。2級整備士の資格を取得しても、入社後日々自分で勉強して知識を積み重ねていかないと、いつしか名前だけの整備士になってしまいます。ディーゼルエンジンの排ガスをクリーンにする様々な技術、ABSやVSC等の電子制御安全システムなどの技術が、新型車が発売されるたびに次々と登場し、それらについていかなければお客様のお車を整備することもできません。
要は、自分から興味を持って、意欲的に勉強しないとダメだ、ということです。また、トラックやバスは車体が大きいため、整備全般やバック誘導などは先輩と2人ペアで行います。そのため、先輩や同僚、他部署の人と仲良くなり、上手にコミュニケーションをとっていくことも大切なことです。そこで重要になってくるのが「あいさつ」なのです。「おはようございます」「ありがとうございます」「すみません」「お先に失礼します」…あいさつがきちんとできれば、その人は先輩や上司から暖かく迎え入れられ、すぐに職場に溶け込むことができるでしょう。

- 日野のハイブリッド車について教えて下さい。

ハイブリッド車は、トヨタプリウスなど乗用車と同じく、これから台数が増えていくでしょう。日野も当初はバスやごみ収集車だけでしたが、現在は小型から大型トラックまでラインナップを増やしました。ハイブリッド車はハイテク技術のかたまりといっても良く、台数が増えるということはそれだけ工場へ入庫する確率が高くなるわけです。皆さんのハイブリッド技術(電気電子)の勉強は今後欠かせません!

- 日野(大型車)独自の技術には何がありますか?ディーゼル車についても教えて下さい。

ディーゼル車についてですが、トラックやバスは低回転域から強大なトルクを必要としますので、特性上、ガソリンエンジンに変えることは難しく、ディーゼルでありながら、より静かでより排ガスをクリーンにする技術が日野から数多く生み出されています。
例えば「コモンレール燃料噴射システム」「VGターボ」「PM触媒技術」「ハイブリッド(HIMR)」などがあります。
近年は、それら技術の向上に加え、ヨーロッパから始まったクリーンディーゼルエンジンの波が日本にも訪れ、メルセデスベンツがディーゼル車を発売したことによりディーゼル車のイメージが刷新され、一時期衰退した乗用車のディーゼルが今後増えていく流れにありますので、ディーゼルエンジン技術で業界をリードする日野の役割は、ますます大きくなっていくことでしょう。

- 大型免許はすぐに取る必要があるのでしょうか?

大型免許を取得するには、法改正により普通免許取得後3年以上経っていることが必要になりました。しかし、この条件を満たす方でも、内定後あわてて取りに行く必要はないと思います。入社後すぐにお客様のクルマを運転させることはなく、まずバック誘導や工具の手入れなどの基本からスタートしてもらいます。その後、いずれ中型・大型を受験してもらいます。
今は2級整備士の受験対策1本に集中されることをお勧めします。

- 入社してからどんな仕事をするのですか?

入社後最初の仕事は、大型車のバック誘導、清掃作業、先輩の補助です。大型車メカニックは一人前になるのに6~7年は必要です。自分から希望するなら別ですが、乗用車メカニックのように、2~3年で強制的に営業へ回されることはありません。

- 先輩方はどんな方ですか? また、残業はあるのでしょうか?

先輩たちも、皆さんと同じく、自動車整備専門学校、短大、四大工学部を卒業された方がほとんどです。基本的にクルマ好きな者が多く、入社動機も、オーバーホールなど本格的に分解整備ができることに魅力を感じて日野を選んだ、というパターンが多いようです。もちろん様々な性格の社員がいますが、「おはようございます、ありがとうございます、すみません、お先に失礼します」という基本の挨拶さえきちんとしていれば、まず問題なくスムーズに職場に馴染めるはずです。
残業は、入社後2カ月前後したら徐々に始まると思いますが、各人の残業時間は管理され、無理な深夜残業に及ばないよう配慮しています。ただ、支店や時期により忙しさに変動があります。